フィジカル入門|基礎づくりの基礎
福岡マラソン完走プロジェクト第1回目でお配りした資料の内容を掲載しております。
■ フィジカルトレーニングを行う理由
・ランニングフォームの安定化:体幹や股関節周りを強化し、長時間走っても姿勢が崩れにくくなる
・パフォーマンス向上:下肢筋力やスピードを支える基礎的な筋力を高めることで効率が上がる
・故障予防:膝痛・腰痛・シンスプリントなどのランナー特有の障害を防ぐ
・疲労回復促進:筋持久力がつくことで1kmごとの疲労度が軽減され、最後まで粘れる
■ おすすめのフィジカルトレーニング(筋トレ)
部位 トレーニング種目 回数・ポイント
体幹 プランク/サイドプランク 30〜60秒×2〜3セット、姿勢を崩さず呼吸を止めない
股関節 ヒップリフト(ブリッジ) 15回×2〜3セット、お尻を締める意識
下半身 スクワット 10〜15回×2〜3セット、膝が内側に入らないように
下半身 ランジ 左右10回ずつ×2セット、バランスを意識
ふくらはぎ カーフレイズ 20〜30回×2〜3セット、かかとを高く引き上げる
背中・姿勢 チューブローイング 12〜15回×2セット、肩甲骨を寄せる意識
■ 実施のポイント
・週2〜3回を目安に、ランニング日の前後どちらかに組み込む
・強度は「少しきつい」と感じる程度(RPEで5〜6/10)
・ランニング前は動的ストレッチ、筋トレ後は静的ストレッチで仕上げる
・正しいフォームを意識し、回数より質を優先する
ももち体育館 走れる身体プロジェクトフィジカルトレーニング教室 健康運動指導士 中村 優介
マラソン走り方と足の接地ガイド
■ 走り方の基本
– 姿勢:背筋をまっすぐに、やや前傾(5度程度)でリラックス
– 腕振り:肩の力を抜き、ひじを軽く曲げて後ろへ振る
– 視線:10〜15m先を見ることで姿勢が安定
– ピッチ:1分間180前後を目安に、歩幅を広げすぎない
■ 足の接地の種類と特徴
接地タイプ | 特徴 | メリット | デメリット |
かかと接地(ヒールストライク) | かかとから着地 | 安定感がある/初心者に多い | ブレーキがかかりやすい/膝・腰に衝撃 |
ミッドフット接地 | 足裏の中央で着地 | 推進力と安定のバランスが良い | 習得に時間が必要 |
フォアフット接地 | つま先寄りで着地 | 反発を得やすくスピード向き | ふくらはぎ・アキレス腱に負担 |
■ おすすめの接地(市民ランナー向け)
– ミッドフット接地が効率的でケガ予防にも効果的
– かかとは軽く触れる程度でOK
– 着地は「体の真下」に置くイメージで走る
■ 改善ドリル
– 裸足ジョグ(芝生など安全な場所で)
– スキップ走で真下着地の感覚を養う
– 短めストライドでの軽いジョグ
■ まとめ
・正しい姿勢+接地+ピッチのバランスがフルマラソン完走のカギ
・フォームを意識して練習すると、効率的かつケガの少ない走りにつながる
ももち体育館 走れる身体プロジェクトフィジカルトレーニング教室 健康運動指導士 中村 優介
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