ミトコンドリアの重要性とランニング・筋トレの関係|筋肉・代謝・メンタルを同時に底上げする実践

健康

ミトコンドリアの重要性とランニング・筋トレの関係|筋肉・代謝・メンタルを同時に底上げする実践

執筆:健康運動指導士 中村優介

結論

体の細胞は酸素を使ってエネルギーを作る場を持ち、その量と働きが高まるほど「持久力が続く」「脂肪が燃えやすい」「血糖が安定する」「回復が速い」「気分が整う」に直結する。走ることと筋トレはそれぞれ違う刺激でこの場の「数」と「質」を高め、併用すると相乗効果が出る。

ミトコンドリアとは

酸素を受け取り、食べ物から得た成分を使ってエネルギー(ATP)を作る場所。筋肉に多く、運動不足や加齢で量と効率が下がるが、適切な運動で再び増え、働きが整う。

なぜ重要か

①持久力:同じ速度でも息切れしにくくなる。②脂肪燃焼:安静時と運動時の脂肪の使われ方が上がる。③血糖:食後の上がり方が穏やかになりやすい。④回復:練習後のだるさや筋肉痛が短くまとまりやすい。⑤メンタル:自律神経が整い、気分と睡眠が安定しやすい。

ランニングが与える刺激

会話できる速さの連続走は「量」を増やす刺激になりやすい。短くやや速い走りは「作り替えスイッチ」を強く押す刺激になる。実行基準は中強度の走りを週150分、週1回だけ4分速め+3分ゆるめを4本入れる。朝や昼に外の光を浴びながら走ると体内時計が整い、夜の寝つきが良くなる。

筋トレが与える刺激

重さに対して筋肉内のエネルギーが不足する局面が生まれ、体は「もっと作れるようにしよう」と作り替えを進める。下半身の基本動作(しゃがむ・持ち上げる・引く・押す)は全身の消費を高め、同時に足の筋の中のエネルギー工場の密度を上げる。実行基準は週2〜3回、各部位12セット、最後の1〜2回がきつい強さで行う。仕上げに軽い有酸素(バイクやトレッドミル)を10〜20分足すと、刺激が重なりやすい。

併用で最大化する組み方

力や速さが必要な日は先にそれを行い、長めのゆるい走りは別日か最後に置く。重い下半身の日の24時間は長時間の高強度走を避け、回復を優先する。週内の並び方の例として、月:下半身中心の筋トレ、火:会話ペース30分、水:上半身中心の筋トレ+ゆるい走り10分、木:散歩30分、金:4分速め+3分ゆるめ×4、土:全身サーキット30分、日:会話ペース60分を推奨する。

食事・睡眠・回復

たんぱく質は体重1kgあたり1.6g/日を毎日満たす。主食は運動量に合わせて不足しすぎないように配分する。鉄やビタミンB群、魚の油、緑の葉野菜、豆製品、海藻を日々の食事に入れる。睡眠は7.5時間を固定し、起床時刻をそろえる。飲酒は週2回以内、各回ビール中瓶1本相当までに抑える。

KPI(確認する数字)

週の走行時間150分、筋トレ各部位12セット/週、歩数1万/日、睡眠7.5時間/夜、朝の安静時心拍数は自分の基準から+5拍以内、走った直後の気分スコアは1〜5で4を目標にする。到達目安は10週で自覚的な持久力と回復の改善を感じやすい。

安全とよくある疑問

胸の痛み、強い息切れ、めまい、片脚の強い腫れがあれば中止する。膝が不安なときは歩幅を短く、上体をわずかに前に、足は体の真下に着く意識で走る。筋肉が落ちないかという不安は、前述のたんぱく質と週2〜3回の全身筋トレで解決できる。

まとめ

ランニングは「量の増加」と「自律神経の安定」を、筋トレは「力と密度の向上」を担い、両方でエネルギーを作る力が底上げされる。会話ペース30分を週150分、週1回の短い速い走り、週2〜3回の全身筋トレ、たんぱく質1.6g/kg/日、睡眠7.5時間を固定し、10週継続する。

動画と関連記事

実演は動画が理解しやすい。解説はYouTube「おにマス∞ YUSUKE」に順次掲載し、関連記事はnknktraining.comに整理する。

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