トレーニングしている人にとっての睡眠|筋肉を成長させる“もう一つのトレーニング”
筋トレやランニングを頑張っても、思うように成果が出ない——。
その原因の多くは「睡眠不足」にあります。
睡眠は単なる休息ではなく、筋肉を育てるための“第3のトレーニング”です。
1. 成長ホルモンが分泌されるのは睡眠中
成長ホルモンは、筋肉の修復・脂肪分解を促す重要なホルモンです。
このホルモンの約70%は、入眠後90分の深いノンレム睡眠で分泌されます。
睡眠が浅いと分泌量が減り、筋肉の回復や代謝が低下します。
2. 睡眠不足は筋分解を進める
睡眠が足りない状態では、ストレスホルモンであるコルチゾールが増加。
これは筋肉を分解し、脂肪を蓄えやすくする働きを持ちます。
筋トレでどれだけ追い込んでも、睡眠が短いと効果が半減します。
3. テストステロン(男性ホルモン)の分泌にも影響
米シカゴ大学の研究によると、睡眠が7時間未満になるとテストステロンが10〜15%低下。
テストステロンは筋合成や集中力、モチベーションに関係します。
トレーニングの質を維持するには、6〜8時間の睡眠が必須です。
4. 神経系とフォーム修正も睡眠中に整理される
筋トレは神経の再教育です。
睡眠中に脳が神経ネットワークを整理し、フォームや動作学習を定着させます。
睡眠不足の人は、トレーニング中のフォームエラーや反応速度低下が起こりやすい傾向にあります。
5. 睡眠の質を高める方法
- トレーニング後3時間以内に入浴・ストレッチを行う
- 寝る90分前にスマホ・PCなどの強い光を避ける
- 寝室の温度は20℃前後、湿度50〜60%が理想
6. 睡眠時間別の回復スコア(目安)
| 睡眠時間 | 回復スコア(★5中) | 状態 |
|---|---|---|
| 4時間以下 | ★☆☆☆☆ | 筋分解が進み、疲労が残る |
| 5〜6時間 | ★★☆☆☆ | 回復が不十分、集中力も低下 |
| 7時間前後 | ★★★★☆ | 筋合成とホルモン分泌が安定 |
| 8時間以上 | ★★★★★ | 最適。筋肉も神経も完全回復 |
7. 睡眠がトレーニング効果を最大化する理由
筋トレは「刺激」、栄養は「材料」、そして睡眠は「修復」。
この3つが揃って初めて筋肉は成長します。
睡眠を削ることは、筋トレの努力を削ることと同じです。
動画で詳しく解説|おにマス∞チャンネル
睡眠と筋肉の関係、トレーニング後の回復を高める方法について動画でも解説しています。
こちらからチェックしてください。
▶ おにマス∞ | 健康運動指導士 中村優介(YouTubeチャンネル)
まとめ
睡眠は、筋肉をつくる「見えないトレーニング」。
7〜8時間の良質な睡眠が、筋肥大・パフォーマンス・メンタルのすべてを支えます。
寝る時間を確保することは、サプリやトレーニングギアよりも最大の投資です。
筆者プロフィール
健康運動指導士 中村優介
福岡市・糸島市で高齢者向け健康教室、マラソンランナーのフィジカルトレーニング、地域の健康づくり指導を実施。科学的根拠に基づいた安全で効果的な運動を提案しています。


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