血糖値
健康診断などで、空腹時の血糖値の値を見て異常がないかなどチェックしますが、今回は血糖値についての話をしていきます。
空腹時の血糖値の基準値は、70~109mg/dLです。これよりも低い場合が低血糖(一般的には60mg/dLが多い)、高い場合が高血糖となります。
食後2時間の血糖値は 140mg/dl未満です。
食後は誰でも血糖値が高くなるものですが、その上がり方、下がり方が急激なことを血糖値スパイクと言います。
急激な上がり下がりは、身体に大きな負担がかかります。
食後に急激な眠気に襲われる場合は、もしかしたら血糖値が急激な上昇をしている可能性があります。
食後血糖値が上がり過ぎる状態が長くなり過ぎると老化の原因になる(AGEs)を蓄積しやすくなる。
血糖値をコントロールすることは、かなり重要。
では、どのような対策をしたら良いのか
食事をゆっくり食べる(満腹まで15分) 噛む回数を増やす30回嚙む
食べる順番を意識する
GI値を意識した食事をする
食物繊維の多い食べ物を食べる 食物繊維は、血糖値を下げる作用があります。
糖質の過剰摂取を防ぐ
バランスの良い食事をする
睡眠をしっかりとる
食後の緩やかな運動をする
どんな運動がおすすめか
事の直後ではなく、食後30分~1時間くらいの間に、激しく息切れしない程度に体を動かすことを心がけましょう。
運動の時間は、一日15分~60分くらいが理想的です。
一度に60分続けて運動しても、
15分の運動を4回分けて行なっても、効果は変わらないといわれています。
血液の中にあるブドウ糖濃度を表す値が血糖値です。
摂取した炭水化物が吸収されブドウ糖となり血液に入るという仕組みです。
血中のブドウ糖の濃度が上がると、すい臓からインスリンというホルモンを分泌します。
このインスリンの働きによりブドウ糖が細胞内に取り込まれてエネルギーとして利用されます。余分なブドウ糖は、グリコーゲンに変えられ肝臓や筋肉に蓄えられます。
この働きにより、血糖値の値が下がります。
絶食時
血糖値低下
低下によりグルカゴンを分泌 アドレナリンとともに食後にインスリンによって蓄えられていたグリコーゲンを分解してグルコースというエネルギー原を血中に送り込みます。
また、コルチゾールと協働して肝臓で糖新生を促します(糖を作り出します)
このように、グルカゴン、アドレナリン、コルチゾールは、血糖値を上げてくれるホルモンになります。他にも血糖値を上げるホルモンは、多くあります。
理由は、動物が進化の過程で餌にありつけずに常に空腹の状態だったため、血糖値を上げる仕組みが発達したと言われています。
これに対して血糖値を下げるホルモンは、インスリンしかありません。
長い人類の歴史の中で血糖値の値が高くなって困ることがなかったため、
血糖値を上げるホルモンのように発達しなかったと考えられています。
現代人
現代人は、過食による生活習慣病が問題になっています。
この長い歴史と人間の身体に適した食事と運動をしていく必要がありますので、
ぜひ運動も食事も意識してみてください。
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