福岡マラソン完走チャレンジ第4回|走れる身体プロジェクトフィジカルトレーニング教室資料【マラソンにおける体のケアとケガ予防】

筋トレ

マラソンにおける体のケアとケガ予防 〜トレーニングと回復のバランス〜

1. マラソンにおけるケアの重要性

マラソンは長時間にわたり全身を酷使するスポーツであり、筋肉・関節・腱に大きな負担がかかります。適切なケアを行わないと疲労が蓄積し、パフォーマンス低下や慢性的なケガにつながります。走るだけでは強くならず、「回復の質」が成長を左右します。

2. よくあるケガと原因

・ランナー膝(腸脛靭帯炎)膝外側の摩擦炎症。オーバーユースとフォーム不良が主因。

・シンスプリント(脛骨過労性骨膜炎):すね内側の炎症。急な距離増加が原因。

・足底筋膜炎:足裏アーチの炎症。硬い路面やシューズの摩耗も関係。

・アキレス腱炎:ふくらはぎの疲労蓄積による腱炎。ストレッチ不足も影響。

・腰痛・股関節痛:体幹の弱さ、骨盤の歪み、姿勢不良など。

3. ケガを防ぐためのトレーニング理論

① 体幹安定トレーニング(姿勢・フォーム保持)
② 股関節・臀筋の強化(推進力と衝撃吸収)
③ ハムストリングスとふくらはぎの柔軟性
④ 睡眠・栄養・回復のサイクル

4. トレーニングとケアの関係

トレーニングによって筋肉は微細な損傷を受け、回復過程でより強くなります。この過程をサポートするのがケアです。ケアを怠ると、筋肉が硬くなり可動域が狭くなってフォームが乱れ、結果的にケガにつながります。「攻めのトレーニング」と「守りのケア」を交互に設計することが理想です。

5. 効果的なセルフケア方法

・ストレッチ:運動前は動的ストレッチ、運動後は静的ストレッチを行う。

・睡眠・栄養:タンパク質、ビタミンC、マグネシウムを意識して摂取。

・入浴・冷却・温熱:疲労の種類に応じて温冷を使い分ける。

6. ケガ予防の黄金バランス

「走る:鍛える:休む=5:3:2」の比率を意識し、運動・休養・栄養のバランスを保つことが大切です。痛みは敵ではなく“調整のサイン”として捉え、無理をせず計画的なトレーニングを継続しましょう。

福岡マラソン ペースチャート

目標 タイム平均  ペース5km10kmハーフ30km40kmゴールコメント
サブ3.54:58/km0:240:491:452:203:123:29安定走・後半勝負
サブ45:40/km0:280:562:002:503:463:59前半で貯金2〜3分
サブ4.56:23/km0:311:032:143:124:154:29後半の粘りが鍵
サブ57:06/km0:351:112:293:334:444:59完走安定ペース
サブ5.57:49/km0:391:182:453:545:155:29少し余裕あり
サブ68:32/km0:421:253:004:155:445:59安全圏(9:30/km以内)
サブ6.59:15/km0:461:323:154:365:586:29⚠関門ギリギリ注意
サブ79:58/km0:491:393:304:58(関門)5:59(関門)6:59(制限)⚠制限時間ギリギリ・打ち切りリスク高

🚨 【完走ガイド】
・7時間制限=1kmあたり9分58秒ペース。
・ただし、関門通過を考慮すると9分30秒/km以内が現実的完走ライン。
・40kmを14:59までに通過できれば完走圏内。
・信号・補給・トイレを考慮して3〜5分の余裕を確保しましょう。

講師:ももち体育館 健康運動指導士 中村優介

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