コラーゲンペプチドとヒアルロン酸サプリのエビデンス:何がどれだけ効く?

サプリメント大辞典

コラーゲンペプチドとヒアルロン酸サプリのエビデンス:何がどれだけ効く?

美容と関節ケアで人気のコラーゲンペプチドヒアルロン酸について、 ヒト試験(RCT)を中心とした科学的根拠を整理。効果の強さ・推奨用量・安全性を 一目でわかる形でまとめます。

要点まとめ(最初に結論)

結論を先に把握してから詳細へ
  • 美容目的の第一選択はコラーゲンペプチド(肌水分・弾力・小ジワの軽度〜中等度改善がヒトRCTで支持)。
  • ヒアルロン酸は保湿寄りの軽度改善(経口での効果は限定的だが、乾燥が強い人で上乗せが期待)。
  • 関節ケアはコラーゲン(5〜10g/日)>ヒアルロン酸(200mg/日)が目安。
  • 併用は可。まずはコラーゲン5g/日から開始し、乾燥が強い人はヒアルロン酸200mg/日を追加。

コラーゲンペプチドのエビデンス

低分子ペプチドが線維芽細胞を刺激する「シグナル仮説」

効果の要約(エビデンス強度)

  • 肌:★★★☆☆(中等度)— 水分量↑・弾力↑・小ジワ↓ が8〜12週間で観察されやすい。
  • 関節:★★★☆☆(中等度)— 膝の違和感・痛みスコアの軽度改善。
  • 髪・爪:★★☆☆☆(低〜中)— 量的改善の報告はあるが研究数は少なめ。

推奨用量と飲み方(単一値)

目的推奨用量タイミングメモ
肌の保湿・小ジワ5 g/日朝または就寝前(分割可)8〜12週間継続で評価
関節サポート10 g/日食後が無難3か月で評価、維持は5 g/日

実務ポイント

  • 「コラーゲンペプチド(加水分解)」表記・低分子(〜2,000Da前後)が目安。
  • ビタミンC同時摂取でコラーゲン合成を支援。
  • プロテインと同時でもOK(アミノ酸総量としてカウント)。

ヒアルロン酸サプリのエビデンス

高い保水能。経口は吸収が限定的だが一部RCTで保湿改善が報告

効果の要約(エビデンス強度)

  • 肌の保湿:★★☆☆☆(低〜中)— 経口120〜240mg/日で水分保持の軽度改善。
  • 関節:★★☆☆☆(低〜中)— 痛みスコアの軽減報告あり。注射に比べると効果は小さい。

推奨用量と飲み方(単一値)

目的推奨用量タイミングメモ
肌の保湿200 mg/日食後1回6〜8週間で評価
関節の違和感200 mg/日食後1回コラーゲンと併用可

実務ポイント

  • 低分子タイプ(経口吸収性に配慮)を選ぶ。
  • セラミド・コラーゲンと併用で保湿相乗が出やすい。

用途別の使い分け比較

ニーズ別に最適解を選ぶ
用途優先サプリ効果スコア推奨プロトコル
肌の弾力・小ジワコラーゲン★★★☆☆コラーゲン5 g/日 + ビタミンC
乾燥対策(保湿)ヒアルロン酸(+コラーゲン)★★☆☆☆ヒアルロン酸200 mg/日(乾燥が強い人は併用)
関節の違和感コラーゲン★★★☆☆コラーゲン10 g/日(3か月)→維持5 g/日

安全性と注意点

体調に合わせ無理なく継続
  • コラーゲン:消化不良・満腹感などがまれに。魚/豚/牛由来のアレルギーに注意
  • ヒアルロン酸:消化器の不快感がまれ。薬物相互作用は多くないが、妊娠・授乳中は念のため回避。
  • いずれも食後が無難。8〜12週間で体感を評価し、過剰摂取は避ける。

※本記事は一般的情報で医療行為ではありません。持病・投薬中の方は医療者へご相談ください。

よくある質問(FAQ)

Q1. 併用しても大丈夫?

問題ありません。まずはコラーゲン5 g/日、乾燥が強ければヒアルロン酸200 mg/日を追加。

Q2. どれくらいで効果が出ますか?

コラーゲンは8〜12週間、ヒアルロン酸は6〜8週間で評価。

Q3. 飲む時間は?

消化負担を減らすなら食後。就寝前のコラーゲンも可(継続が最優先)。

Q4. 食事からの摂取だけではダメ?

食事ベースでも良いですが、定量的に継続したい場合はサプリが便利です。


まとめ:総合的な根拠と体感のバランスはコラーゲンペプチドが優位。 まずは5 g/日を12週間、乾燥が強ければヒアルロン酸200 mg/日を上乗せしましょう。

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