眼球コントロールの重要性とビジョントレーニングのすすめ|健康運動指導士が徹底解説
スポーツや日常生活で「見る力」を意識していますか?
多くの人が体の筋肉を鍛えることには関心がありますが、「目の筋肉=眼球を動かす力」を鍛えることは意外と見落とされています。
実はこの“眼球コントロール”が、運動能力・姿勢・集中力に大きく関係しているのです。
1. 眼球コントロールとは何か
眼球コントロールとは、目をスムーズに動かし、正確に対象をとらえる力のことです。
人間の目は6本の外眼筋(がいがんきん)によって動いており、これがスムーズに連動することで視線の移動が安定します。
この動きが乱れると、姿勢のブレや反応の遅れ、集中力の低下などが起こります。
2. 眼球コントロールが運動に与える影響
1 姿勢とバランスの安定
目は「平衡感覚」と密接に関係しています。
視線の安定が悪いと、体の軸もブレやすくなり、姿勢保持や動作の正確性に影響します。
例えば、スポーツ中に視線が不安定だと、足元の位置感覚や動き出しのタイミングがズレやすくなります。
2 反応速度の向上
動く対象を追う「追従眼球運動(すいじゅうがんきゅううんどう)」や、瞬間的に視点を切り替える「跳躍眼球運動(ちょうやくがんきゅううんどう)」が鍛えられると、動作判断と反応速度が格段に上がります。
球技スポーツではもちろん、ランニングや日常生活の転倒予防にも役立ちます。
3 集中力と自律神経の安定
眼球をスムーズに動かすことは、脳の前頭葉や視覚野の活性化にもつながります。
特に「目の疲れ」や「集中力の低下」を感じやすい現代人にとって、ビジョントレーニングはメンタル面の安定にも効果的です。
3. ビジョントレーニングとは
ビジョントレーニングとは、視覚機能を鍛え、見る力を高めるエクササイズの総称です。
具体的には以下のような能力を総合的に高めていきます。
- 眼球運動(スムーズな目の動き)
- 焦点調節(ピントを合わせる力)
- 両眼協調(左右の目を同時に動かす力)
- 視野認識(周囲を把握する力)
- 瞬間視・空間認識(距離感・動きの予測)
これらを鍛えることで、「見て→判断→動く」までの反応速度が大幅に改善します。
4. 自宅でできる簡単ビジョントレーニング
① ペン追視トレーニング
ペンや指先を顔の前に出し、左右・上下・斜めにゆっくり動かします。
頭を動かさず、目だけで追うのがポイント。1日1〜2分でOKです。
② 近点・遠点トレーニング
顔の前に指を立て、指先(近く)と遠くの壁(遠く)を交互に見る練習。
ピント調節機能を刺激し、目の疲労を軽減します。
③ サッカードトレーニング
左右の壁にそれぞれマークを貼り、視線を交互に素早く動かすトレーニングです。
瞬間的に視点を切り替える能力(跳躍眼球運動)を鍛えます。
④ 眼球ストレッチ
目を大きく上下左右・斜めに動かし、外眼筋の柔軟性を高めます。
眼精疲労や頭の重さを感じるときにも効果的です。
5. 健康運動指導士が考える「見る力」の鍛え方
運動は「体を動かす力」と「見る力」の両方で構成されています。
どちらかが欠けると、反応が遅れたり、フォームが崩れたりします。
そのため、筋トレやランニングと同じように、視覚もトレーニングで鍛える時代です。
特に高齢者の転倒予防やスポーツ選手の反応速度向上には、ビジョントレーニングの導入が効果的です。
6. まとめ
眼球コントロールは、体幹や脚の筋力と同じように「鍛えられる能力」です。
日常の中で視線を意識するだけでも、姿勢・集中力・反応速度が向上します。
今日から1日1分のビジョントレーニングで、脳と体のパフォーマンスを整えましょう。
動画で学ぶ|おにマス∞チャンネル
実際のビジョントレーニングのやり方や目の動かし方は、YouTubeチャンネル「おにマス∞」でわかりやすく紹介しています。
▶ おにマス∞チャンネルで動画を見る
筆者プロフィール
健康運動指導士 中村優介
福岡市・糸島市で健康づくり教室やパーソナルトレーニングを実施。
身体と脳の機能を高めるトレーニングを研究し、「動体視力×バランス×集中力」をテーマに指導を行っている。


コメント