ロディオラサプリとは?運動・健康づくりに使われる理由と科学的視点
「疲れが抜けない」「ストレスが多い」「運動後の回復を早めたい」などの悩みを持つ方に注目されているのが、ロディオラ(Rhodiola rosea)というハーブ由来のサプリメントです。
ここでは、健康運動指導士の立場からロディオラの作用・運動効果・選び方・安全性を科学的に解説します。
1. ロディオラとは
ロディオラは北極圏や高山地帯に自生する多年草で、「ゴールデンルート」とも呼ばれます。
古くからロシアや北欧で「体力・精神力を高めるハーブ」として使われてきました。
近年では「アダプトゲン(心身のストレス適応を助ける成分)」として研究が進んでいます。
2. 主な働き(作用メカニズム)
- ストレスホルモン(コルチゾール)を整え、精神的・肉体的ストレスへの耐性を高める
- 抗酸化作用により、運動や疲労による酸化ダメージを軽減する
- 脳内のセロトニン・ドーパミン・ノルアドレナリンなどの働きを整え、集中力や気分を安定させる
要するに、ロディオラは「ストレスを受けても崩れにくい身体の状態」をサポートする天然成分です。
3. 運動やトレーニングへの効果
① 疲労回復のサポート
臨床研究では、ロディオラを4週間ほど摂取することで「集中力の維持」「疲労感の軽減」が報告されています。
仕事やトレーニングによる慢性的な疲労感を軽減し、日中の活力を保ちやすくします。
② 筋損傷と酸化ストレスの軽減
ロディオラを摂取した群では、運動後の筋肉ダメージマーカー(CK値)が低下し、筋肉痛が軽くなったという報告があります。
これは、抗酸化作用によって細胞修復が促進されるためと考えられています。
③ 精神的ストレスの軽減
トレーニング期には心身のストレスが高まりますが、ロディオラにはストレス反応を緩やかにする働きがあり、気持ちの安定や集中力維持に寄与するとされています。
4. 健康運動指導士から見た活用タイミング
- トレーニング頻度や強度が高く、疲労が抜けにくいと感じるとき
- 仕事や生活のストレスで運動のパフォーマンスが落ちているとき
- 睡眠は取れているのに回復が遅いと感じるとき
ただし、ロディオラはあくまで「補助的なサポート」。
トレーニング・栄養・睡眠の基礎が整っていなければ効果は限定的です。
5. 摂取量と選び方
臨床研究で多く使われるのは、1日200〜600mgのロディオラ抽出物です。
摂取タイミングは朝またはトレーニング前が一般的で、夜に飲むと眠れなくなる場合があります。
品質チェックのポイント
- 「Rhodiola rosea 根抽出物」と明記されている
- 有効成分ロサヴィン3%・サリドロシド1%程度を標準化している
- GMP認証など品質管理がしっかりしているメーカーを選ぶ
6. 安全性と注意点
- 短期間の使用では比較的安全とされていますが、胃の不快感や軽い頭痛などが起こる場合があります
- 抗うつ薬や抗不安薬を服用中の方は医師に相談が必要です(併用で眠気やセロトニン過剰のリスク)
- 妊娠・授乳中の安全性は確立していません
- 長期使用のデータは少なく、数か月単位での使用が推奨されます
7. 健康運動指導士からのまとめ
ロディオラは「疲労」「ストレス」「集中力低下」などに対する自然由来のサポート素材として有望です。
特に、ハードなトレーニング期や仕事のストレスが重なる時期に、回復力を底上げする補助策として検討できます。
ただし、主役はあくまで「運動・栄養・休養」。
生活習慣が整ったうえで使うことで、最も高い効果を発揮します。
筆者プロフィール
健康運動指導士 中村優介
福岡市・糸島市で健康づくり教室やパーソナルトレーニングを実施。
運動・栄養・睡眠の三本柱を軸に、科学的根拠に基づく健康支援を行っている。


コメント